2026.04.01
食物経口負荷試験のご案内
食物経口負荷試験のご案内
「もしかしたら、もう食べられるようになっているかもしれない」——そんな可能性を、正確に確かめる検査です。
食物アレルギーの治療で大切なのは、必要な除去は続けつつ、不必要な除去はできるだけ早くなくしていくことです。「念のため」「心配だから」といった理由だけで食物を除去し続けることは、お子さまの食の選択肢や栄養、そしてご家族の負担にもつながります。食物経口負荷試験は、食物アレルギーの診断において最も正確な検査であり、「本当に除去が必要かどうか」を医学的根拠にもとづいて見極めるための検査です。当院では、外来でも安全に行える体制を整え、ご自宅での食事に安心して戻っていただけるようサポートしています。
こんなお悩みはありませんか
- 離乳食を始めたら、口の周りが荒れたりぶつぶつが出るようになった
- 赤ちゃんの頃に症状が出て、数年経った今もその食物を除去し続けている
- 何年も前の症状で除去を続けているが、今は食べられるようになっているのか知りたい
- 血液検査の結果だけをもとに、食物を除去している
- 「念のため除去してください」と言われたが、いつまで続ければよいか分からない
- 入園・入学前に、正確な診断をつけておきたい
- 小学校の給食での除去を、できるだけ早く減らしたい
一つでも当てはまることがあれば、まずはお気軽にご相談ください。「本当に食べられないのか」を、あいまいなままにしておかないことが、お子さまの毎日の食事を広げる第一歩です。
検査の流れ
事前準備
- 負荷試験前に外来を受診してください。症状が出たときの食事内容や経過を確認し、必要であれば血液検査(特異的IgE抗体検査)や皮膚プリックテストを行い、原因食物の候補を確認したうえで、負荷試験の適否を医師が判断します。
- 検査当日は、体調が万全であることが条件です。発熱、咳、皮膚症状の悪化などがある場合は延期となることがあります。
- 抗ヒスタミン薬などアレルギー症状を抑える薬を内服中の場合、検査結果に影響するため、事前に休薬をお願いすることがあります(休薬期間は薬剤により異なります)。
対象年齢
- 生後6か月頃から可能です(原因食物や離乳の進み具合によって開始時期は異なります)。
- 年長のお子さまでも、給食対応や診断の見直しを目的に実施できます。
当日の流れ
- 来院後、問診・体調確認を行います。
- 原因食物を少量から複数回に分けて、時間を空けながら段階的に食べていただきます(1回あたり30〜60分程度の間隔)。
- 摂取のたびに、皮膚・呼吸・消化器症状などがないか医師・スタッフが観察します。
- 予定量まで症状なく摂取できた場合も、その後1〜2時間は院内で経過観察を行います。
- 症状が出現した場合は、その時点で試験を中止し、必要な処置(内服薬・点滴・エピネフリン注射など)を行います。
所要時間
半日程度(午前または午後の外来時間内)を目安にお考えください。
安全への配慮
検査中はアレルギー専門医と専任看護師が常に状態を確認し、万が一症状が出た場合にも速やかに対応できる体制を整えています。院内には、症状に応じた内服薬・点滴・アドレナリン自己注射薬を常備し、重篤な反応にも対応可能な準備のうえで実施しています。
費用・ご予約
食物経口負荷試験は保険診療で行っています(自己負担額は保険証の負担割合や、こども医療証の適用により異なります)。
ご予約はお電話にて承っております。まずはお気軽にお問い合わせください。